【評価・感想】天気の子【ネタバレアリ+ネタバレナシ】
- 2019/07/20
- 10:17
天気の子 予告・作品情報
離島から家出し、東京にやって来た高校生の帆高。生活はすぐに困窮し、孤独な日々の果てにようやく手に入れたのは、怪しげなオカルト雑誌のライターの仕事だった。そんな彼の今後を示唆するかのように、連日雨が振り続ける。ある日、帆高は都会の片隅で陽菜という少女に出会う。ある事情から小学生の弟と2人きりで暮らす彼女には、「祈る」ことで空を晴れにできる不思議な能力があり……。
・引用元:映画ドットコム
天気の子 ネタバレナシ感想
連日雨が降り続く東京、家出少年の帆高は願うことで晴れにできる少女陽菜と出会う。
お金に困っていた二人は陽菜の能力で天気をお届けする仕事を始める。
仕事を通じてやりがいや自分の存在意義を感じていく陽菜であったが……
新海誠の『君の名は。』以来となる最新作。
内容の良し悪しとはまったく関係ないんだけど、スポンサーがたくさんついたのか、劇中の企業ロゴがたくさん増えていてF1の車みたいだったぜ!
この作品で印象に残っているのは綺麗な音楽と雨と晴れの街並み。
音楽を聞かせるための映像ような、映像を見せるための音楽のような、そんなシーンが多くて好き。
『君の名は。』と時もそうだったけど、こういうちょっとPVっぽいシーンがけっこう好きなんだよな。
公開前は新海誠自身が『賛否両論』と言っていた。
実際に観た感想としては、たしかに賛否両論あるかなーとは思った。
でも観て損はないと思うので、ぜひ色んな人の感想を聞いてみたい作品。
陽菜さんがかわいい
天気の子 監督・出演者・キャスト
監督は『君の名は。』で一躍時の人となった新海誠。
主演の帆高を醍醐虎汰朗。東京喰種や地獄少女に出演する森七菜が天野陽菜を演じた。
他にも本田翼や小栗旬、平泉成といった有名俳優に加え、梶裕貴や野沢雅子といった人気声優も登場。
梶くんは最近ジョジョの康一くんなんかのやさしい役が多かったけど、今回は進撃の巨人のエレンのような駆逐系男子を演じていた。
わたしが梶くんの声を初めて聴いたのがエレンだったから、こういうドスの効いた声の方が馴染み深い。
天気の子 ネタバレアリ感想
本編とは関係ないけど重大なネタバレ。
ちょい役で瀧くんと三葉が出てきたのでテンションが上がった。
瀧くんの苗字って立花だったなと後でわかった。
新海誠作品ってこういう過去作の登場人物が出てきたりすんのかな?
にわかファンだから2作しか観てねぇ……
帆高は今の生活が嫌で東京に家出してきた。
その東京でも厳しい現実を突き付けられ、ままならない。
今の生活から逃げ出したいっていうのは誰もが思うことで、共感できる人は多いんじゃないだろうか。
元々が家出少年だからしょうがないにしても、警察に追われるようになってからのどんどんドツボにはまっていく感じは胸がかきむしられる思いだった。
帆高や夏美さんが仕事の大変さを痛感させる一方で、陽菜は晴れを届ける仕事にやりがいや自分の存在理由を感じていた。
わたしは仕事にあんまりやりがいを感じない方なので、こういう姿を見ると羨ましく思う。
やっぱりやりがいを感じられる仕事を楽しくできるのが一番いいよな。
そういうところから考えると、天気の子は『居場所』と『仕事』をテーマにしていたのかなと思ったり。
バイトルもスポンサーだったしね。(関係ないか)
すべてをかなぐり捨て帆高、陽菜、凪の3人での逃避行。
わたしは空に消えた陽菜を迎えに行った帆高と2人で、空の上で生活するのかと思っていたらちゃんと帰ってきた。
あの時点で帰ってきても銃刀法違反やらなんやらで帆高の未来は暗雲しかなかったからね……(天気の子だけに)
あのまま空で生活するエンドの方が幸せだったかなと思ったり。
「世界がどうなろうと愛する人を助けたい!」っていう帆高の気持ちもわかる。
けど、他の人の生活をないがしろにしてでも助け出したいかと思うと……うーん、わたしにはできない。
周りの人間おかまいなしで恋人を助けようとするのは若者の特権ですよ。わたしはおっさんになりすぎてしまった。
ラストの再会シーン。再会した陽菜の祈り。
帆高に助けられてから3年間、ああして毎日祈っていたのかなと思うと胸が締め付けられる。
助けられたは良いものの、それから雨で変わりゆく東京の姿を見せられ続けるのを考えたらさぁ……
いやー陽菜を助けるべきか見捨てるべきか、どっちかわかんねぇ!